本学の学生4名が2023年度情報処理学会九州支部奨励賞を受賞しました。
掲載日:2024年06月24日
毎年、情報処理学会九州支部が選出する奨励賞は、その年度に開催された、電気・情報関係学会九州支部連合大会、火の国情報シンポジウム、若手の会セミナーでの発表論文のうち情報処理に関する学問、技術奨励のため、有為と認められる新進の科学者または技術者に贈呈される賞です。
2023年度の奨励賞では、第76回電気・情報関係学会九州支部連合大会から阿萬和樹さん(大学院情報工学府情報創成工学専攻 博士前期課程1年※)、火の国情報シンポジウム2024から浮田嵩祐さん(情報工学部知能情報工学科 4年※)、木下誠也さん(大学院情報工学府情報創成工学専攻 博士前期課程2年※)、中城龍之介さん(大学院情報工学府情報創成工学専攻 博士前期課程1年※)の合計4名の学生が受賞しました。
※学年は受賞時
第76回電気・情報関係学会九州支部連合大会
受賞者 |
阿萬和樹さん(大学院情報工学府情報創成工学専攻 博士前期課程1年)※学年は受賞時 |
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論文題目 |
非軸対称鍛造品の予備成形のための形状変換規則に関する一考察 |
指導教員 |
梅田政信教授(大学院情報工学研究院 情報・通信工学研究系) |
阿萬さんの論文は、梅田政信教授(大学院情報工学研究院情報・通信工学研究系)と片峯恵一准教授(同)との共著で、温間・冷間鍛造品の工程設計において、単純な形状変換規則の組合せにより、複雑な非軸対称形状に対する予備成形用工程案を生成可能とする手法を提案するものです。金型破壊や成形不良を防止できる汎用性の高い工程設計支援手法の実現が期待されます。
受賞した阿萬和樹さん
火の国情報シンポジウム2024
受賞者 |
浮田嵩祐さん(情報工学部知能情報工学科 4年)※学年は受賞時 |
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論文題目 |
表現条件付き潜在拡散モデルと表現学習 |
指導教員 |
大北剛准教授(大学院情報工学研究院 知能情報工学研究系) |
浮田さんの論文は、大北剛准教授(大学院情報工学研究院知能情報工学研究系)との共著で、生成プロセスの学習を拡散モデルで行い、これを画像生成タスクと分類タスクに適用した論文です。分類タスクのパスで、表現毎の条件づけ法を提案して先行研究を上回りました。
受賞した浮田嵩祐さん
受賞者 |
木下誠也さん(大学院情報工学府情報創成工学専攻 博士前期課程2年)※学年は受賞時 |
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論文題目 |
ツリー型LPWA通信網における強靭な経路制御の提案と評価 |
指導教員 |
田中和明准教授(大学院情報工学研究院 知的システム工学研究系) |
木下さんの論文は、田中和明准教授(大学院情報工学研究院知的システム工学研究系)との共著で、LPWA(省電力長距離)通信網を対象とする災害等における通信障害発生時にネットワークを再構成するアルゴリズムを提案し、シミュレーションによりその有効性を検証したものです。今後、実証実験を通じて、自治体等で利用されることを見込んでいます。
受賞した木下誠也さん
受賞者 |
中城龍之介さん(大学院情報工学府情報創成工学専攻 博士前期課程1年)※学年は受賞時 |
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論文題目 |
グラム染色画像からの抗酸菌の検出 |
指導教員 |
平田耕一教授(大学院情報工学研究院 知能情報工学研究系) |
中城さんの論文は、平田耕一教授(大学院情報工学研究院知能情報工学研究系)との共著で、感染症の初期診断に利用されるグラム染色画像から、深層学習の物体検出器を利用して、グラム染色では染色されにくいグラム陽性桿菌であり肺結核の起炎菌を含む抗酸菌を検出した研究で、先行研究よりも高性能での検出に成功しました。
受賞した中城龍之介さん