音声・画像・動画などさまざまなメディアを処理する知識や技術を身につけ、メディアの協調・理解、VR(バーチャルリアリティ)やAR(拡張現実)を用いた高度なユーザインターフェース、コンピュータービジョンの応用技術を含む情報処理システムを開発できる技術者を養成します。将来は、主にメディア情報処理やゲーム開発などの分野で活躍が期待されます。
キーワード
メディア処理、メディア認識、メディア理解、コンピュータグラフィックス、コンピュータビジョン、符号化、知的情報処理
養成する技術者像
音声・画像・動画などさまざまなメディアを処理する情報処理システムを開発できる技術者
尾下研究室では、コンピュータゲームやコンピュータアニメーションへの応用を目的とした、仮想人間(キャラクタ)の「動き」を扱う研究を行っています。
現在、コンピュータゲームに登場する仮想人間の動きは、基本的に、あらかじめモーションキャプチャなどによって作成された動作データを再生することで実現されています。そのため、仮想人間は同じ動きの繰り返ししかできず、例えば外部から衝撃を受けたときに毎回同じ倒れ方で転倒するなど、不自然な動きとなってしまっています。本研究室では、ロボット制御などに使われる考え方を応用することで、衝撃などの力学的な影響に応じて仮想人間の自然な動きをリアルタイムに生成する技術を開発しています。
また、本研究室では、仮想人間の操作インターフェースの研究にも取り組んでいます。コンピュータゲームやアニメーション制作では、仮想人間のさまざまな動きを、利用者が直感的に操作できることが重要になります。本研究室では、ペンを入力装置として仮想人間を動かす技術や、画面に一本の線を描くだけで仮想人間にさまざまな動きを行わせる技術、データグローブなどの入力装置を用いたインターフェースを開発しました。
このような研究を行うためには、プログラミング技術はもちろんですが、コンピュータグラフィックス、画像解析、信号処理、数値解析などの幅広いメディア処理技術を身に付けて、柔軟に応用できる能力が要求されます。本学科で頑張って勉強をすれば、このような知識・能力を身に付け、私達と一緒に研究をすることができるでしょう。