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本学学生が「火の国情報シンポジウム2026」において2025年度情報処理学会九州支部奨励賞を受賞しました。

掲載日:2026年06月05日

2026年3月3日(火)・4日(水)に開催された「火の国情報シンポジウム2026」において、情報工学部 知的システム工学科4年※の松山凌空さんと情報工学府 情報創成工学専攻博士前期課程1年※の煙草谷拓透さんが、2025年度情報処理学会九州支部奨励賞を受賞しました。2026年5月26日(火)の情報処理学会九州支部報告会(於 NTTデータ九州)で授賞式が行われました。


受賞内容

受賞者 松山 凌空(情報工学部 知的システム工学科 4年※)
論文題目 LPWA通信を利用するIoTデバイス向け軽量スクリプトの設計と実装
指導教員 田中 和明(大学院情報工学研究院 知的システム工学研究系 准教授)

松山さんの論文は、狭帯域長距離通信であるLPWA方式の通信環境において、IoTデバイス内で動作するスクリプトプログラムの設計・実装、および実験による評価について公表したものです。
狭帯域の通信環境でプログラムの伝送を行うため、プログラムを小型化・断片化することで、実用に耐えうるIoTデバイス内蔵プログラムの更新手法を提案しました。さらに、IoTデバイスの限られた資源を有効に活用するため、スクリプトプログラムを実行する軽量なVM(仮想計算機)の実装も行いました。
その結果、簡単なリモートセンシングを行うスクリプトプログラムは約30バイト程度のサイズとなり、LPWA方式の通信においても問題なくプログラムの更新が可能であることを確認しました。また、IoTデバイス内には約650バイト程度の軽量なVMを実装でき、小型デバイスでも問題なく動作することを実証しました。
これらの成果は、LPWA通信を利用したテレメトリー(電気やガスなどの遠隔検針)への応用が期待されるものであり、今後の実用化が望まれる技術です。


受賞者の松谷さん


賞状、記念品

受賞者 煙草谷 拓透(情報工学府情報創成工学専攻 博士前期課程1年※)
論文題目 YOLOとその変種によるグラム染色画像からの菌の検出
指導教員 平田 耕一(大学院情報工学研究院 知能情報工学研究系 教授)

煙草谷さんの論文は、小畑光さん(情報工学府情報創成工学専攻 博士前期課程1年※)、田中空翔さん(情報工学府情報創成工学専攻 博士前期課程2年※)、平田耕一教授(大学院情報工学研究院知能情報工学研究系)との共著で、感染症の初期診断に利用されるグラム染色画像から、感染症の起炎菌となる14種類の菌を、深層学習の物体検出器であるYOLOv8とYOLO11、および、その変種であるHIC-YOLOv8/11、SOD-YOLOv8/11、SODIC-YOLOv8/11、YOLOv8/11-TLA、Mamba YOLOを設計・実装した上で検出した研究です。その結果、SOD-YOLO、HIC-YOLO、SODIC-YOLOは、YOLO、YOLO-TLA、Mamba YOLOよりも菌検出に適していることが分かりました。
特に、YOLO-TLAの検出ヘッドの数は、SOD-YOLO、HIC-YOLO、SODIC-YOLOと同じくYOLOよりも1つ多くなっており、このことは、単に検出ヘッドを追加するだけでは、菌検出には不十分であることを示しています。したがって、菌のような小物体検出には、検出ヘッドの追加だけではなく、さまざまな構成要素を追加する必要があります。この構成要素を明らかにすることは今後の課題の一つです。



受賞者の煙草谷さん

※学年は受賞時

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